【転職ニュース所感】2026年2月
春闘始まる──「賃上げより転職」が証明された月
今月のサマリー
- 春闘2026年要求率5.82%──大企業組合員向けで、中小・非組合員への恩恵は限定的
- 中途採用比率が新卒を上回る企業が初めて51%──新卒一括採用の終わりが近い
- AI活用記載求人が前年比320%増──AIスキルはもはや「最低条件」になりつつある
- 未経験コンサル採用が5年で3倍──「コンサルは高学歴のみ」という常識が崩れた
2026年2月、「春闘」の季節が始まった。しかし春闘の恩恵を受けられる層はごく限られている。大企業の組合員、正規雇用者、製造業を中心とした業種──それ以外の人々にとって、転職は春闘より確実で効果的な賃上げ手段だ。今月のデータがそれを明確に示している。
連合が2026年春季闘争における賃上げ要求率を5.82%と正式決定した。3年連続で5%超の要求水準となり、高い賃上げへの機運が続いているが、その恩恵が届くのは主に大企業の労働組合加入者であり、中小企業勤務者や非正規労働者への波及は依然として限定的との指摘がある。
日経の調査で、中途採用(キャリア採用)の規模が新卒採用を上回る企業が全体の51%に達し、初めて過半数を超えたことが判明した。「通年採用」「ジョブ型採用」の普及が背景にあり、日本企業の採用構造が根本的に変わりつつある。
「新卒一括採用」の終わりが近い。中途採用が主役になるということは、「新卒でどこに入ったか」よりも「その後のキャリアで何を積んだか」が問われる時代が来たということだ。新卒時に大手・高学歴ルートに乗れなかった日東駒専出身者が、転職で逆転できるチャンスは今後ますます広がる。
Indeed Japanの分析で、求人票に「AI活用経験」「生成AI活用」「ChatGPT活用」などの記載がある求人が前年比320%増と急増していることが明らかになった。マーケティング・営業・コンサル・管理職など、IT以外の職種にもAI活用要件が急速に広がっている。
AIスキルはもはやボーナスではなく「最低条件」になりつつある。320%増という数字は衝撃的だ。ChatGPTを業務で使えるか、プロンプトを書けるか、AIツールで業務効率化できるか──これができない人は、今後の転職市場で不利になっていく。日東駒専出身者が今すぐ取り組むべき最重要課題だ。
リクルートの調査で、20代転職者が年収アップに成功した割合が前年比12ポイント増と過去最高を記録した。特に「第二新卒」と呼ばれる25〜28歳の転職者への需要が高く、採用企業側からの「育成前提の採用」が活発化している。
第二新卒市場は今が最高潮だ。20代の転職者が年収アップしやすい環境がこれだけ整っているのに、動かないのは純粋に損だ。「新卒で日東駒専に入ったこと」を後悔している20代に伝えたい──今すぐ動けば、出身大学は関係なくなる。第二新卒の市場は今が絶頂期だ。
アクセンチュア・デロイト・PwCなど大手コンサルティングファームの未経験者採用が5年間で3倍に拡大していることが複数の採用データから明らかになった。DX需要の急拡大により、ITスキルや業務改善経験を持つ人材をコンサルタントとして採用するケースが急増している。
「コンサルは高学歴のみ」という常識が崩れた。未経験コンサル採用が5年で3倍──日東駒専出身者からのコンサル転職実例が増加している。DX・ITスキル・業務改善経験があれば、出身大学を問わずコンサルへの転職は十分に可能だ。「高学歴の壁」だと思っていたコンサルへの道が、今は想像以上に開いている。
2026年2月まとめ──春闘より転職が合理的、データが証明した
2月は「春闘」というキーワードが飛び交うが、春闘の恩恵を受けられない層にとっては転職の方が合理的だ。中途採用が新卒を上回る企業が51%に達し、AI活用求人が前年比320%増となり、未経験コンサル採用が5年で3倍になった──これらのデータが「学歴に頼らない転職で賃上げできる」環境の到来を示している。
春闘の結果を待ちながら現状に甘んじるより、転職に動いた方が確実に賃上げできる──2026年2月のデータはそれを明確に裏付けている。
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春闘が盛り上がるほど、その恩恵を受けられない層の「転職意欲」が高まる構図は変わらない。大企業の組合員以外──中小企業勤務者、非正規雇用者、組合未加入の正規社員──にとって、転職は「自分の力で賃上げを実現する」唯一の手段だ。春闘のニュースを見るたびに、転職を真剣に考えるべき理由が強くなる。