自動運転開発エンジニア(自動車)

体力系正社員が中心

一般公道を走る自動車の自動運転に関する設計、開発、評価等を行う。

就業者数
137,470
賃金(年収)
725.4万円
年齢
41.4
労働時間
160h/月
求人賃金(月額)
30.3万円
有効求人倍率
2.75
WHAT

どんな仕事?

一般公道を走る自動車の自動運転に関する設計、開発、評価等を行う。自動運転車を開発する場合、最初の設計から最後のテスト走行まで仕事は多岐にわたる。自動車開発全体のプロジェクト責任者のもと、自動運転開発エンジニアは自動運転に関する設計、開発、評価等を担当する。

自動車産業は完成車メーカーと直接取引する1次サプライヤー(ティア1サプライヤー:tier 1 supplier)、その下のサプライヤー(tier 2 supplier)、またその下のサプライヤー、等々とピラミッド構造になっているが、自動運転開発エンジニアは完成車メーカーとティア1サプライヤーで自動運転の開発を行っている。

自動運転では周辺の状況を「認知」し、それに基づきどのような運転をするか「判断」し、実際に車を「操作」するという流れになるが、この中で、「認知」ではGPS、カメラ、ライダー(Lidar)等からの情報で周囲の状況や車の位置を認識し、「判断」では車の加速、減速、方向調整を決め、「操作」では実際に車の加速、減速、方向調整を行う。例えば、高速道路の走行において、カメラで車線を認識し(「認知」)、中央を走行するよう(「判断」)、方向調整を行う(「操作」)。車線は光の当たり方、車からみた角度等々、カメラでとらえた映像は実際には非常に様々となる。そのためAI(人工知能)の深層学習(deep learning)の技術を使い、様々な映像から正しく車線が認識できるよう学習させる。このように自動運転開発エンジニアは「認知」、「判断」、「操作」に関する開発を行うが、AI技術が大きな役割を果たしている。

自動運転開発エンジニアのバックグラウンドは「メカ」(エンジン、操舵等の機械)、電子、電気の「エレクトロニクス」、AIを含めたDX技術の「ソフトウェア」が多く、共同して開発にあたる。大きな完成車メーカーの自動運転開発では、会社全体では数千名のエンジニアが開発に関わる。「メカ」、「エレクトロニクス」、「ソフトウェア」の中で最近の開発では「ソフトウェア」の比重が高まっている。

開発では仕様の検討、基本設計、詳細設計と進める。既存の部品を組み合わせたり、新たな部品から装置を試作し、試作した装置が仕様を満たしているかテストする。試作した装置を品質、性能の面から入念に確認し、車に取り付けテストコース、公道でのテストを行う。なお、近年、実際の道路走行ではなく、道路や走行環境をコンピュータ内に再現し、その中でテストを行うことが多くなっている。このような様々なテストにおいて必要であれば設計を見直し、装置を作り直す。開発した装置と車両に問題が無くなり、量産体制に入る。

車の事故は人命にかかわることから、2重化、3重化(「認知」、「判断」を同時に2系統、3系統で行い確実性を確保)の安全対策を行い、どこかに故障が生じても事故に至らないよう信頼性を高めている。また、自動運転の車の「認知」、「判断」、「操作」の過程はログが残されており、事故や不具合の際、どこに原因があったかわかるようにされている。自動運転がレベル3(条件付き自動運転。この条件以外は人間が操作)、レベル4(高速道路、限定地域等特定条件下における完全自動運転)となると、自動運転中の事故の責任は運転者ではなく車側が負うことになり、このログは重要である。自動運転開発エンジニアは万が一の事故や不具合が起こった場合は何が原因か究明し対応策を検討する。

よく使う道具、機材、情報技術等

コンピュータ・シミュレーション、プログラミング言語、AI開発ソフトウェア、3D-CAD、データロガー、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン、スマートフォン

TASK

タスク(仕事に含まれるこまかな作業)

この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。

車(実験車両、試作車)に問題が生じた場合、原因を究明し、解決策を検討する。
実施率 91.4%
重要度 3.47
開発の各段階で社内の評価を受け、会社として方針決定し、その記録を残す。
実施率 91.4%
重要度 3.44
開発チーム内で電子的に情報共有する。
実施率 91.4%
重要度 3.38
サプライヤーと打合わせを行う。
実施率 91.4%
重要度 3.38
開発チーム内でミーティングを行う。
実施率 88.6%
重要度 3.55
自動運転装置に問題が見つかった場合は原因を究明し、解決策を検討する。
実施率 85.7%
重要度 3.60
コンピュータ・シミュレーションにより車全体の動作を確認する。
実施率 85.7%
重要度 3.57
実際に車(実験車両、試作車)をテストコースで動かし動作を確認する。
実施率 85.7%
重要度 3.67

全22タスク中 上位8件を表示

PROFILE

しごと能力プロフィール

興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。

興味(RIASEC 6タイプ)

スキル ― 上位項目

39項目中
読解力
文章力
要件分析(仕様作成)
説明力
傾聴力
複雑な問題解決

知識 ― 上位項目

33項目中
設計
工学
機械
物理学
数学
コンピュータと電子工学

仕事の性質 ― 上位項目

39項目中
電子メール
空調のきいた屋内作業
他者とのかかわり
ビジネスレターやメモの作成
座り作業
対面での議論

アビリティ ― 上位項目

35項目中
トラブルの察知
アイデアや代案を数多く生み出す力
演繹的推論
帰納的推論
発話表現
独創性
HOW TO

就くには

入職にあたって特に学歴や資格は必要とされないが、新卒で入職する場合、工学、理学等を専攻していた大学院修士課程修了者が多い。中途採用の場合は自社にない技術を持っている家電メーカーや通信会社からが多く、同業の自動車メーカー、ティア1サプライヤーからの転職者も居る。

新卒の場合、完成車メーカー、ティア1サプライヤーの開発エンジニアとして採用され、数ヶ月から半年程度の研修があり、同期入社のエンジニアの中から自動運転の開発部門に配属される。中途採用の場合は即戦力が求められる。経験を重ねより大きな開発が任されるようになり、一つの開発プロジェクトを任されるようになる。

設計ソフト、シミュレーション・ソフト、AI開発ソフト等を使いこなすことが求められるが、これらのスキルは入社後、研修と実際の仕事の中で身につける。海外サプライヤーとの共同作業も多く、英語を読む、話すといった力が必要となる。中国語やドイツ語のドキュメントが開発に必要になることもある。

報告書、マニュアル、設計基準、規格、法規等を読みこなし、理解できることが求められる。ミスは開発の遅れや事故に繋がることから、ミスが起きない開発体制がとられているが、本人にも注意深さが必要である。開発は数名から数十名のチームで行い、サプライヤーとの連携もあることから、何よりもまずコミュニケーション能力が求められる。必要な知識やスキルは後でも身に着けられる。自動車運転に関する研究開発は世界各国で盛んに行われており、最新情報の収集、新しい技術や装置に強い関心を持つことも重要である。

学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)

大卒
56.7%
高卒
40.0%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
23.3%
専門学校卒
16.7%
短大卒
10.0%
高専卒
10.0%
博士課程卒
10.0%
特に必要ない
43.3%
わからない
16.7%
6ヶ月超~1年以下
13.3%
1ヶ月超~6ヶ月以下
10.0%
1年超~2年以下
10.0%
2年超~3年以下
6.7%
特に必要ない
43.3%
わからない
20.0%
6ヶ月超~1年以下
16.7%
2年超~3年以下
10.0%
1年超~2年以下
3.3%
3年超~5年以下
3.3%
10年超
3.3%
1年超~2年以下
23.3%
2年超~3年以下
16.7%
5年超~10年以下
16.7%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
10.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下
10.0%
6ヶ月超~1年以下
6.7%
3年超~5年以下
6.7%
わからない
6.7%
10年超
3.3%

関連団体

FORM

一般的な就業形態

正規の職員、従業員
93.3%
パートタイマー
6.7%
派遣社員
6.7%
契約社員、期間従業員
6.7%
経営層(役員等)
3.3%
アルバイト(学生)
3.3%

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