どんな仕事?
野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールなどのプロスポーツチーム運営団体において、試合チケットの販売促進、チームの認知度の向上のための取組み、ファンクラブの運営等を行う。
プロスポーツ運営団体は大手企業がスポンサーとなって経営する野球だけでなく、地域の支援と独立採算で運営するプロスポーツが多くなってきた。ここでは独立採算で運営しているプロスポーツとして、Bリーグ(バスケットボール)の中の中規模運営団体の例を述べる。
この運営団体において主に企画・運営業務に携わるのは、マーケティング部職員である。マーケティング部は、チケットチーム、プロモーションチーム、ファンクラブチーム(バスケットではブースタークラブと呼ぶ。)などの業務に分かれている。
これ以外にも試合時の企画・運営を行う興行統括部やグッズの企画・販売やチームの魅力を対外的に発信するチームブランディング部、ユースチームの運営管理などチアリーディングチームを含めたアカデミー活動部などもあるが、団体の規模によっては、これらは外部委託されている。
チケットチームの仕事には、チケット購入顧客の管理、シーズンチケットや一般チケットの販売促進などがある。リーグ戦の年間スケジュールが確定し、試合会場が決定したら一般チケット販売の計画を立てる。まずはシーズンチケット販売が先行し、昨年度の顧客に継続の確認連絡をするとともに新規のシーズンチケット購入者を募集する。その後、一般チケットの販売へと進む。一般チケットはウェブサイトの販売システムによって販売する。また、法人対象の販売チケット、社員や選手からの招待や地域の市民、学校の児童生徒の招待などのチケットの手配についても一般販売チケットと合わせて計画を立てる。そのためには地域の行政との交渉、学校や地域商店会との交渉や許可を取って進めなければならない。
プロモーションチームの仕事には、新規の観客を増やすことを目的としたチームの認知度を高めるための業務がある。例えば、テレビや新聞、駅や商店街のフラッグなどへの広告掲載の企画・準備を行ったり、ニュースの発信や観戦チケット優待のキャンペーンなどを企画・起案し、部内のチェックを受けた上で運営・管理していく。情報発信に当たっては、ホームページに加えてSNSも活用しており、SNS登録者を増やすための方策を検討し、実施する。チケットチームからの集客の予想が出ると、それを基に集客のための企画を立案し、認知度の低い地域では認知を広げていくイベントを企画したり、行政、地域への協力要請を行ったり、広告を出したりする。また、スポンサーからの要望にも対応が求められ、企画の段階で興行部門、行政、スポンサー、リーグとの折衝などが必要になることもある。プロジェクト単位での違いはあるが、複数部門との連携協力が必要となり、イベントによっては100人もの関係者が関わることがある。集客のための企画は毎年新しく創意工夫し、地域の新規転入者への案内送付など地域に根付いた取組みが特に重視されている。
ファンクラブチームの仕事には、会員管理、メルマガ配信、新規会員獲得の企画・運営などの業務があり、入会時の特典やポイント制度、会員のランク制度の設計などの商品開発を行い、会員へのサービスや会員獲得に努める。ポイントの特典として公開練習の見学や選手との握手会などのイベントへの招待を企画したり、グッズの商品企画や販売計画を行う。また、会員からの各種問い合わせに応じることもあり、イベントが中止になった等のクレームにも適切に対応するスキルが必要となる。
スポーツが好きで入職する人が多いので、仕事そのものに対する関心は高く、企画したものが来場者やファンに楽しんでもらえたり、地域からの応援や感謝の言葉などを受けることにやりがいを感じている。
よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン、スマートフォン、コラボレーションツール、文書作成ソフト、表計算ソフト、統計処理ソフト