どんな仕事?
空港・海港において旅客の手荷物検査や外国貿易船等に対する取締り、輸出入貨物の審査・検査を行うことで、不正薬物、銃器をはじめ、テロ関連物品、知的財産侵害物品等の社会の安全・安心を脅かす貨物等の密輸出入を水際で阻止する。また、輸入貨物に対する関税・消費税等の徴収や、通関手続の迅速化といった貿易円滑化の推進等を行う。「安全・安心な社会の実現」「適正かつ公平な関税等の徴収」「貿易の円滑化」の3つを使命とし、日本国の経済・社会の重要な礎として、水際の最前線で日々の業務に取り組んでいる。3つの使命の詳細については以下のとおり。
税関は、「安全・安心な社会の実現」のための仕事として、機内・船内検査、張込、検問、空港内巡回、監視艇による海上巡回等によって、覚醒剤、麻薬等の不正薬物や銃器、化学兵器原料等のテロ関連物資、絶滅のおそれのある動植物、知的財産侵害物品等の密輸取締りの他、偽造クレジットカード、盗難自動車の不正輸出入の取締りを行い“世界一安全な国、日本”の構築を目指している。また、近年は、経済安全保障上の脅威の高まりを受け、不正輸出の水際取締にも積極的に取り組んでいる。
税関職員は、空港や海港における手荷物検査や貨物検査について、取締検査機器、麻薬探知犬や爆発物探知犬に加え先端技術を活用し、警察庁、海上保安庁等関係省庁とも連携・協力のうえ、効率的な水際取締りを行っている。
税関では、「適正かつ公平な関税等の徴収」の仕事として、輸入貨物の関税等を適正かつ公平に徴収するため、事業者等からの輸入(納税)申告を課税価格、関税率、関税額等が正しく申告されているか審査した上で、許可をしている。また、輸入許可後において、輸入者の事業所等を税関職員が個別に訪問し、輸入された貨物の納税申告が適正に行われているか否かを事後的に確認(輸入事後調査)し、不適正な申告はこれを是正するとともに、輸入者に対する適切な申告指導を行うことにより、適正な課税を確保している。
なお、税関で徴収する関税、消費税等は、日本の国税収入の1割以上を占めている。
貿易の秩序維持と健全な発展を目指すに当たっては、適正な通関を確保しつつ、簡便な手続と円滑な処理を実現する必要がある。このため税関では、「貿易の円滑化」推進の仕事として、民間企業と税関のパートナーシップを通じて、貿易のセキュリティ確保と円滑化の両立を図るAEO(Authorized Economic Operator)制度を導入している。また、輸出入貨物に係る税関手続のIT化を一層進めることで、通関手続の簡素化・効率化、利用者の利便向上に取り組むとともに、WTO(世界貿易機構)を中心とした多角的自由貿易体制の強化、EPA(経済連携協定)の利用推進にも取り組んでいる。
よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン、各種検査機器など