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SHIGOTO COLUMN

産業用ロボットの保守・メンテナンスとはどんな仕事?未経験から就くには?

📚 工場・製造

工場などの生産ラインで産業用ロボットの保守やメンテナンス、また必要に応じて修理を行う。

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産業用ロボットの保守・メンテナンスとはどんな仕事?

産業用ロボットの保守やメンテナンス、また必要に応じて修理を行うのが仕事です。

ロボットには、生産工程等で使用される産業用ロボット、危険な環境の中で作業を代行するロボット、家事や介護等を支援する日常生活支援ロボットなどがあります。ここでは主に産業用ロボットについて述べます。なお、産業用ロボットとは、自動制御によるマニピュレーション機能又は移動機能をもち、各種の作業をプログラムにより実行でき、産業に使用される機械のことを言います。

産業用ロボットの保守・メンテナンスの仕事は、ロボット稼働前の日常点検、製造ラインの機械全般を停止して行う定期点検、故障発生時に工場へ駆けつけ、迅速に製造ラインを復旧する故障対応があります。

日常点検では、機械稼働時に動作や音などの異常がないか、ボルトや部品のゆるみが生じていないか等について確認し、不具合があれば補修等を行います。

定期点検では、故障を未然に防ぐためにロボットの内部、バッテリーの消耗や精密部品の摩耗や破損の有無について確認し、部品レベルでの清掃や場合によっては部品の交換等を行うためにオーバーホールを実施します。また、故障対応は、故障原因を解明、素早く対応し製造ラインを再稼働させます。

近年、産業用ロボットの機能や性能は飛躍的に向上しているが、ロボットは精密機械であり、毎日長時間稼働させるものだけに、長期にわたって安全に使うためには定期的な保守・メンテナンスが欠かせない。労働安全衛生法の安全基準によれば、ロボットシステムを運用する事業者は、作業開始前点検、定期検査、そして点検・検査で異常を発見した場合は補修を行い、その記録を3年間保存することが義務づけられています。

日々の点検はユーザー企業の従業員が行う場合でも、定期検査や修理・オーバーホールはメンテナンス会社に依頼するのが一般的です。メンテナンス会社には、ロボットメーカー系と独立系があり、そのほかロボットを組み込んだ自動生産システムを構築するロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer:エスアイヤー)にもメンテナンスまで手がけるところがあります。

近年は、ロボットの稼働コストの最適化のため、設備状態に合わせた高精度で高効率なメンテナンスが求められており、IoTや特殊計測器など最新技術を駆使し、安定した生産稼働を実現しています。

よく使う道具、機材、情報技術等

パソコン

実際にどんな作業をするの?

厚生労働省「job tag」のアンケートをもとに、実際にこの仕事をしている人が「やっている」と答えた作業を実施率の高い順に紹介します。

  • 異常や問題がないか稼働状況を継続的に監視する。(実施率 94%)
  • 異常や問題があった場合、その場所に行き、状況等を確認する。(実施率 94%)
  • 異常や問題をマニュアル等に従い対処し、上司、ユーザー企業に報告する。(実施率 94%)
  • マニュアル等にない問題等は上司、ユーザー企業、開発会社等と検討、協議する。(実施率 94%)
  • 検討、協議に沿って、マニュアル等にない問題等に対応し、補修、調整等を行う。(実施率 94%)

賃金・労働条件はどうなの?

厚生労働省の統計データによると、産業用ロボットの保守・メンテナンスの年収は571.2万円、平均年齢は42.7歳、月間労働時間は160時間です。

有効求人倍率は6で、求人賃金(月額)は25.2万円となっています。

未経験から産業用ロボットの保守・メンテナンスになるには?

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、新卒の場合は、大学や高専、専門学校の機械工学・電気・電子系の学部を卒業して、ロボットメンテナンス企業やロボットSIerに入社するか、ロボットメーカーに就職してメンテナンス部門やメンテナンス子会社に配属されるというのが一般的です。ロボット産業は急成長を続けているため、開発エンジニアやシステムエンジニアだけでなく、メンテナンス要員も人手不足状態が続いています。中途採用の募集も頻繁に行われており、経験ある技術者の入職機会は多い。

産業用ロボット(定格出力が80W未満のものを除く)に関わる仕事に就く場合は、労働安全衛生規則第39条に基づいた、産業用ロボットの教示等の業務及び検査等の業務に係る安全衛生特別教育を受けなければなりません。これは、ロボットの設置やメンテナンスを行う職業だけでなく、ロボットシステムを導入する企業でも同様です。

更に、新卒者や未経験者の中途採用者は、社内研修やロボットメーカーなどが主催している研修を受けて、基本的な技能や知識を身につけます。その後は先輩エンジニアとペアを組んで顧客企業を回り、OJTで経験を積んでいくことになります。変化の速い業界であり、新技術や新製品も次々と出てくるので、継続研修を受けて技術をブラッシュアップしていく努力も求められます。

ロボティクス(ロボット工学)に関する知識はもちろんであるが、ユーザー企業と直接かかわる仕事なので、顧客企業に対して的確な説明ができるコミュニケーション能力も欠かせない。

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