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SHIGOTO COLUMN

非破壊検査技術者とはどんな仕事?未経験から就くには?

📚 工場・製造

金属材料、機械の部品、金属の溶接部、構造物などを、分解したり破壊したりせずにその内部や表面に欠陥などがないかを調べる。

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非破壊検査技術者とはどんな仕事?

金属材料、機械の部品、金属の溶接部、構造物などを分解したり破壊したりせずにその内部や表面に欠陥などがないかを調べます。

非破壊検査の検査対象となるのは、原子力発電所、大型プラント、鉄道、航空機、ビル、橋などの大型建造物から、工業製品や各種部品に至るまで多岐にわたります。検査物の種類や検査目的に応じて、放射線や超音波、磁気などを使って、内部の傷の有無、安全性、補修の要否などを判定します。非破壊検査は、あくまでも間接的な検査方法であるため、ある程度の不確実性は避けられないが、検査対象物の製造方法や素材、使われ方、使用期間などから、存在する可能性のある傷を予測し、もっとも適切な検査方法を組み合わせて使用することで判断の確実性を高めています。

製造業の場合、素材から加工過程の中間生産物、最終製品の検査に非破壊検査を用いて不良品を出荷しないようにしています。また製造設備の保守検査に適用することで事故を防ぎ、長く安全に設備を使用できるようにします。これにより無駄な廃棄物を減らして資源の有効活用につなげています。

仕事内容を最近検査需要が増大しているコンクリート構造物の非破壊検査を例にみると、まず目視で外観や形状を検査して、表面欠陥を検出します。3~5年ごとに定期点検をしていれば表面の劣化状況を時系列で追うことができ、補修すべき段階に来たかどうかを早期に判断できます。コンクリートの強度を調べるには、リバウンドハンマーで表面を叩いて、返ってきた衝撃(反発度)を計測します。外観検査では見えない溶接部や構造物内部の傷の有無、場所、大きさや形状を調べるには超音波試験や放射線透過試験を行います。放射線透過試験では透過能力の高い放射線を照射すると傷や欠落がある部分は抵抗が少ないので放射線の透過量が多くなります。透過した放射線をX線フィルムに感光させると透過量の多い部分ほど黒く移るので、その濃度差から内部の傷の状態が分かります。このように検査する箇所や調べる項目に応じて適切な検査方法を駆使して試験を行います。

試験が終了したら事務所に戻り、試験データをまとめて、検査、評価を行い、最終的に報告書にまとめて、提出します。

防護管理(安全使用のための防護)、セキュリティ管理(機器の盗難防止など)など検査の事後処理も重要です。検査は、現場にでかけて行うだけではなく、持ち込まれた検査対象を検査室で試験、検査することもあります。

よく使う道具、機材、情報技術等

リバウンドハンマー、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

実際にどんな作業をするの?

厚生労働省「job tag」のアンケートをもとに、実際にこの仕事をしている人が「やっている」と答えた作業を実施率の高い順に紹介します。

  • 検査対象が検査に適した状態であることを目視で確認する。(実施率 96%)
  • 検査対象を器具を用いて検査に適した状態にする。(実施率 96%)
  • 検査機器を基準となる信号や試験片を用いて正しく調整し、この時の検査機材の条件と校正データを記録する。(実施率 96%)
  • 検査中や検査直後にも検査機材が故障していないかどうかをチェックして検査機材が正常な状態であったことを記録する。(実施率 96%)
  • 検査結果やデータを記録し、報告する。(実施率 96%)

賃金・労働条件はどうなの?

厚生労働省の統計データによると、非破壊検査技術者の年収は460.5万円、平均年齢は44歳、月間労働時間は165時間です。

有効求人倍率は4.03で、求人賃金(月額)は23万円となっています。

未経験から非破壊検査技術者になるには?

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、新卒の採用では、大学や大学院の理工系学部卒、工業高専、工業高校の電気科や機械科卒などがほとんどです。中途採用の場合は同業者間の移動が多い。

就職先としては、検査会社や試験機関のほか、自社内に非破壊検査部門をもっているメーカーや建設業、鉱業の会社などです。

入職後は、社内研修やOJTを通して実務経験を積みます。関連資格としては民間資格の「非破壊検査技術者」資格があります。この資格は5年ごとに更新する必要があり、さらに10年ごとに再認証試験を受けなければなりません。このほかにも、例えば放射性物質を扱う場合には国家資格の「放射線取扱主任者」の資格が必要であるなど、検査手法ごとに必要な資格があります。資格取得にあたっては、入職後に取得支援制度のある会社が多い。関係団体による研修・講習の機会があります。

論文等で最新情報を収集したり、関連書籍を読んで勉強する姿勢が求められます。作業を正確に継続する緻密さ、根気強さが重要です。

関連する資格

  • 第1種放射線取扱主任者
  • 第2種放射線取扱主任者
  • 非破壊試験技術者レベル1
  • 非破壊試験技術者レベル2
  • 非破壊試験技術者レベル3

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