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航空機開発エンジニア(ジェットエンジン)とはどんな仕事?未経験から就くには?

📚 技術・エンジニア

航空機のジェットエンジンを研究開発する。

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航空機開発エンジニア(ジェットエンジン)とはどんな仕事?

航空機のジェットエンジンを研究開発します。

現代のジェット機はジェットエンジンと機体を別々の会社が開発し、ジェットエンジンメーカーは機体メーカーからの受注による開発を行うのが一般的です。ここでは航空機開発のうちジェットエンジンの開発を行うエンジニアについて記載します。以下の解説では短く「エンジニア」としています。

ジェットエンジンの開発は、大きく分類して「設計」、「型式証明」、「量産」の3つの段階に分かれます。

まず、「設計」の段階では概念設計、基本設計、詳細設計の順番に行います。

概念設計では機体メーカーの要望を踏まえ、エンジンの主要な仕様(推力、燃費、ファン直径、重量等)を決定します。

次に基本設計ではエンジンに吸入した空気がエンジン内をどのように流れていくか空力検討や構造・レイアウト検討を行います。同時に、潤滑システム、燃料システム、冷却システム、制御システムなどエンジン全体にかかわるシステム設計や圧縮機、燃焼器、タービンなどの各モジュール設計を行います。

詳細設計ではブレード、ディスク、シャフト、軸受、静止部品、補機、制御部品など個々の部品設計を行います。部品設計では熱解析、空力解析、強度解析、振動・衝撃解析等に関する各種計算ソフトを使用します。計算ソフトは自社開発のものもあれば、市販されている汎用ソフトを目的に合わせてカスタマイズして使うものもあります。

このような過程を経て設計が確定するとエンジン部品の試作を行ない、空力性能確認、ジェットエンジン特有の問題であるバードストライクなどの強度・信頼性確認、耐久性確認など多くの部品単体試験やエンジン試験を行います。

次に「型式証明」を取得する段階となります。「型式証明」とは、国が民間航空機を対象に機体やエンジン設計が安全基準に適合しているか耐空性を審査・確認する制度であり、認定試験に合格すると各国の航空局から型式証明が発行されます。航空局としては例えば米国では連邦航空局(Federal Aviation Administration、通称FAA)、欧州では欧州航空安全機関(European Aviation Safety Agency、通称EASA)があります。この認定試験は耐久性、振動、過温度、バードストライクなどの強度・信頼性試験など大項目だけでも100を超えます。この型式証明を取るために認定試験のほかに航空局に提出する認定レポート、メンテナンスマニュアル等各種書類を作成することもエンジニアの仕事です。

型式証明を取得すると「量産」の段階となります。部品を量産し、エンジン組立を行います。量産エンジンが完成すると性能や重量等が設計通りになっているかエンジン出荷試験や各種検査を行った上で、機体メーカーに納品します。部品の量産やエンジン組立にも生産技術や検査技術の面からエンジニアが関わります。

最終的に機体メーカーが開発した機体にエンジンメーカーが開発したエンジンを搭載し、航空機としての完成機となります。その後、エアラインやビジネスジェット運航会社などエンドユーザーに引き渡されます。市場で技術的な問題が発見された場合には、メンテナンスやサービスの専門家と共に開発に関わったエンジニアが問題解決にあたる場合もあります。

よく使う道具、機材、情報技術等

計算(解析)ソフト、パソコン

実際にどんな作業をするの?

厚生労働省「job tag」のアンケートをもとに、実際にこの仕事をしている人が「やっている」と答えた作業を実施率の高い順に紹介します。

  • 部品設計を面評価、強度評価、空力設計、振動評価などについて関係者間で詰めて行く。(実施率 100%)
  • 強度計算を行って問題点を確認する。(実施率 100%)
  • 部品製作の下請け業者を選定する。(実施率 100%)
  • 外部に製作を委託する部品の仕様書、設計図を作成する。(実施率 100%)
  • 量産プロセスを作成し組み立ての管理を行う。(実施率 100%)

賃金・労働条件はどうなの?

厚生労働省の統計データによると、航空機開発エンジニア(ジェットエンジン)の年収は659万円、平均年齢は42.3歳、月間労働時間は162時間です。

有効求人倍率は3.21で、求人賃金(月額)は29.6万円となっています。

未経験から航空機開発エンジニア(ジェットエンジン)になるには?

入職者の学歴は大卒と大学院卒(修士)が多い。工学系の基礎知識に加え、機械系であれば機械の知識や理論、流体系であれば流体の知識や理論を身につけていることが要求されます。就職時に必要な免許や資格はありません。

定期採用の他に中途採用によりジェットエンジンメーカーに就職するチャンスもあるが、その場合、産業用ガスタービン等ジェットエンジンに関連する業種からの転職者が多い。機体やジェットエンジン開発経験を活かして転出する者もいるがエアライン会社に転職するという例もあります。

航空機の機体メーカーは多くが米国はじめとする外国企業であり、文書や資料はほぼすべて英語です。外国籍のエンジニアとの共同作業も多く、その場合、英語によるコミュニケーションとなります。

一人前のエンジニアになるには担当分野にもよるが概ね入社から数年から10年近くを要します。

エンジニアの専門性は、製図、構造解析、空力解析、燃焼、振動・衝撃解析、制御、材料、生産技術、エンジン組立、各種試験、検査など、多岐にわたっています。

ジェットエンジンの開発は一人でできるものではなく、各専門領域のエンジニアと協力して行うため、コミュニケーション能力や協調性が求められます。チームやプロジェクトをまとめる立場になると、調整能力やリーダーシップが必要になります。

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