航空機開発エンジニア(ジェットエンジン)

航空機エンジン開発技術者
未経験歓迎正社員が中心

航空機のジェットエンジンを研究開発する。

就業者数
242,820
賃金(年収)
659万円
年齢
42.3
労働時間
162h/月
求人賃金(月額)
29.6万円
有効求人倍率
3.21
WHAT

どんな仕事?

航空機のジェットエンジンを研究開発する。

現代のジェット機はジェットエンジンと機体を別々の会社が開発し、ジェットエンジンメーカーは機体メーカーからの受注による開発を行うのが一般的である。ここでは航空機開発のうちジェットエンジンの開発を行うエンジニアについて記載する。以下の解説では短く「エンジニア」としている。

ジェットエンジンの開発は、大きく分類して「設計」、「型式証明」、「量産」の3つの段階に分かれる。

まず、「設計」の段階では概念設計、基本設計、詳細設計の順番に行う。

概念設計では機体メーカーの要望を踏まえ、エンジンの主要な仕様(推力、燃費、ファン直径、重量等)を決定する。

次に基本設計ではエンジンに吸入した空気がエンジン内をどのように流れていくか空力検討や構造・レイアウト検討を行う。同時に、潤滑システム、燃料システム、冷却システム、制御システムなどエンジン全体にかかわるシステム設計や圧縮機、燃焼器、タービンなどの各モジュール設計を行う。

詳細設計ではブレード、ディスク、シャフト、軸受、静止部品、補機、制御部品など個々の部品設計を行う。部品設計では熱解析、空力解析、強度解析、振動・衝撃解析等に関する各種計算ソフトを使用する。計算ソフトは自社開発のものもあれば、市販されている汎用ソフトを目的に合わせてカスタマイズして使うものもある。

このような過程を経て設計が確定するとエンジン部品の試作を行ない、空力性能確認、ジェットエンジン特有の問題であるバードストライクなどの強度・信頼性確認、耐久性確認など多くの部品単体試験やエンジン試験を行う。

次に「型式証明」を取得する段階となる。「型式証明」とは、国が民間航空機を対象に機体やエンジン設計が安全基準に適合しているか耐空性を審査・確認する制度であり、認定試験に合格すると各国の航空局から型式証明が発行される。航空局としては例えば米国では連邦航空局(Federal Aviation Administration、通称FAA)、欧州では欧州航空安全機関(European Aviation Safety Agency、通称EASA)がある。この認定試験は耐久性、振動、過温度、バードストライクなどの強度・信頼性試験など大項目だけでも100を超える。この型式証明を取るために認定試験のほかに航空局に提出する認定レポート、メンテナンスマニュアル等各種書類を作成することもエンジニアの仕事である。

型式証明を取得すると「量産」の段階となる。部品を量産し、エンジン組立を行う。量産エンジンが完成すると性能や重量等が設計通りになっているかエンジン出荷試験や各種検査を行った上で、機体メーカーに納品する。部品の量産やエンジン組立にも生産技術や検査技術の面からエンジニアが関わる。

最終的に機体メーカーが開発した機体にエンジンメーカーが開発したエンジンを搭載し、航空機としての完成機となる。その後、エアラインやビジネスジェット運航会社などエンドユーザーに引き渡される。市場で技術的な問題が発見された場合には、メンテナンスやサービスの専門家と共に開発に関わったエンジニアが問題解決にあたる場合もある。

よく使う道具、機材、情報技術等

計算(解析)ソフト、パソコン

TASK

タスク(仕事に含まれるこまかな作業)

この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。

部品設計を面評価、強度評価、空力設計、振動評価などについて関係者間で詰めて行く。
実施率 100.0%
重要度 3.56
強度計算を行って問題点を確認する。
実施率 100.0%
重要度 3.60
部品製作の下請け業者を選定する。
実施率 100.0%
重要度 3.60
外部に製作を委託する部品の仕様書、設計図を作成する。
実施率 100.0%
重要度 3.28
量産プロセスを作成し組み立ての管理を行う。
実施率 100.0%
重要度 3.72
不具合が生じた場合、原因究明にあたる。
実施率 100.0%
重要度 4.00
これから必要になるエンジンの概念設計について議論する。
実施率 96.0%
重要度 3.46
委託先の外部業者と部品の内容について協議する。
実施率 96.0%
重要度 3.50

全25タスク中 上位8件を表示

PROFILE

しごと能力プロフィール

興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。

興味(RIASEC 6タイプ)

スキル ― 上位項目

39項目中
読解力
複雑な問題解決
他者との調整
指導
論理と推論(批判的思考)
継続的観察と評価

知識 ― 上位項目

33項目中
機械
工学
設計
数学
物理学
生産・加工

仕事の性質 ― 上位項目

39項目中
空調のきいた屋内作業
電子メール
他者とのかかわり
対面での議論
座り作業
電話での会話

アビリティ ― 上位項目

35項目中
トラブルの察知
数学的推論
演繹的推論
発話表現
帰納的推論
選択的注意(集中する力)
HOW TO

就くには

入職者の学歴は大卒と大学院卒(修士)が多い。工学系の基礎知識に加え、機械系であれば機械の知識や理論、流体系であれば流体の知識や理論を身につけていることが要求される。就職時に必要な免許や資格はない。

定期採用の他に中途採用によりジェットエンジンメーカーに就職するチャンスもあるが、その場合、産業用ガスタービン等ジェットエンジンに関連する業種からの転職者が多い。機体やジェットエンジン開発経験を活かして転出する者もいるがエアライン会社に転職するという例もある。

航空機の機体メーカーは多くが米国はじめとする外国企業であり、文書や資料はほぼすべて英語である。外国籍のエンジニアとの共同作業も多く、その場合、英語によるコミュニケーションとなる。

一人前のエンジニアになるには担当分野にもよるが概ね入社から数年から10年近くを要する。

エンジニアの専門性は、製図、構造解析、空力解析、燃焼、振動・衝撃解析、制御、材料、生産技術、エンジン組立、各種試験、検査など、多岐にわたっている。

ジェットエンジンの開発は一人でできるものではなく、各専門領域のエンジニアと協力して行うため、コミュニケーション能力や協調性が求められる。チームやプロジェクトをまとめる立場になると、調整能力やリーダーシップが必要になる。

学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)

大卒
73.9%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
39.1%
高卒
21.7%
専門学校卒
13.0%
高専卒
13.0%
博士課程卒
4.3%
特に必要ない
34.8%
6ヶ月超~1年以下
26.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下
13.0%
5年超~10年以下
8.7%
わからない
8.7%
1ヶ月以下
4.3%
1年超~2年以下
4.3%
特に必要ない
60.9%
6ヶ月超~1年以下
13.0%
わからない
13.0%
1年超~2年以下
4.3%
2年超~3年以下
4.3%
3年超~5年以下
4.3%
6ヶ月超~1年以下
21.7%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
17.4%
2年超~3年以下
17.4%
3年超~5年以下
13.0%
1年超~2年以下
8.7%
わからない
8.7%
1ヶ月超~6ヶ月以下
4.3%
5年超~10年以下
4.3%
10年超
4.3%

関連団体

FORM

一般的な就業形態

正規の職員、従業員
82.9%
派遣社員
9.8%
契約社員、期間従業員
9.8%
経営層(役員等)
4.9%
わからない
2.4%
その他
2.4%

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