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自動車板金塗装とはどんな仕事?未経験から就くには?

📚 工場・製造

自動車のフレームの損傷やボディのへこみ・きずを修復し(板金作業)、修復箇所を塗装する。

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自動車板金塗装とはどんな仕事?

自動車のフレームの損傷やボディのへこみ・きずを修復し(板金作業)、修復箇所を塗装します。

自動車の整備は、エンジンやブレーキ等の走行関連部位に対する「分解整備」とフレームやボディに対する「車体整備」に分かれ、自動車板金塗装では後者を担います。事故車の修理や少し擦ってしまった等の軽補修がメインであり、機能及び美観を限りなく元の状態に回復させることを目的とします。また、顧客の要望に応じてさまざまなパーツを取り付けたり塗装するカスタマイズや、何十年も前の自動車を蘇らせるレストアを行うこともあります。

板金作業においてフレームの損傷が見られる場合、フレーム修正機という大型の装置に載せ油圧をかけて修復します。ボディのへこみについては、ハンマーと当て板で押し叩く、スライドハンマー で引き出す等の手法により大まかな成形を行い、パテ塗り と研磨で表面をなめらかにします。作業の過程で、必要なパーツの脱着、溶接や交換を行います。

塗装作業は塗装ブース内で行います。これは、塗装面にほこりを付着させず、周囲に塗料を飛散させないためのもので乾燥機を兼ねることも多い。マスキング と下塗りの後、調色した塗料をスプレーガンで吹き付け、仕上げに表面を磨いてつやを出します。塗料の調色について、例えば自動車メーカーAと自動車メーカーBの赤色は微妙に異なっており、基本となる色データが公開されているものの、微調整には技量を要します。

事故車等の様相は千差万別であるため、1台1台の状況に応じて適切な修復方法を使い分ける必要があります。また、車体整備は美観の問題でもあり分解整備のような性能基準値が存在しないため、仕上がりの良し悪しの受止め方に個人差が生じがちな難しさがあります。

上記に述べたのはいわゆる修復の本体作業であるが、顧客から車体整備工場に自動車が持ち込まれた際、最初に行うのは車体の状況の見極めです。そして、修理するか廃車にするか、修理する場合は板金でやるかパーツの交換か、カスタマイズやレストアであればその内容等について、顧客に提示し、見積もりを行い、支払い方法などについて説明します。

自動車板金塗装の仕事を行う上で大切なのは、第一に、車に乗る人の安心・安全を守ることであり、そのために道路運送車両法等の法令を遵守することです。納車の際に顧客から「きれいにしてくれてありがとう」と言われたり、何日もかかる大がかりな修復を経て見違えた車体を目にした時に達成感を感じる人が多い。

よく使う道具、機材、情報技術等

ハンマー、当て板、スライドハンマー、一般的な工具(ドライバー、スパナ、ペンチ、レンチ等)、フレーム修正機、ジャッキ、溶接機、パテ、ヘラ、研磨のための機械・道具(ベルトサンダー、紙やすり、コンパウンド等)、下地材、塗料、溶剤、スプレーガン、扇風機、パネルヒーター、防護マスク、手袋

実際にどんな作業をするの?

厚生労働省「job tag」のアンケートをもとに、実際にこの仕事をしている人が「やっている」と答えた作業を実施率の高い順に紹介します。

  • ボディのへこみについて、ハンマーやスライドハンマー等を用いて大まかな成形を行う。(実施率 90%)
  • 表面を磨きつやを出して仕上げる。(実施率 90%)
  • 事故車の修理や少し擦ってしまった等の軽補修を行う。(実施率 87%)
  • パテ塗りと研磨で表面をなめらかにする。(実施率 87%)
  • パーツの脱着や交換を行う。(実施率 87%)

賃金・労働条件はどうなの?

厚生労働省の統計データによると、自動車板金塗装の年収は503.8万円、平均年齢は40.6歳、月間労働時間は166時間です。

有効求人倍率は5.6で、求人賃金(月額)は26.3万円となっています。

未経験から自動車板金塗装になるには?

入職にあたって必須となる学歴や資格はありません。新卒の場合、専門学校の車体整備科やオートボディ科の卒業生等が考えられるが、全体としては中途採用の比率が大きい。中途採用の場合、分解整備工場からの転職のほか、ハローワークや民間の求人情報サイト、職業訓練施設等を通じた異業種からの入職もあります。「若者のクルマ離れ」もあいまってか、分解整備を含め、自動車整備業界は慢性的な人材不足の傾向にあります。

入職後は指導役についてOJTで業務を習い、数年でひととおりの知識・スキルを身につけるが、美観を取り扱う業務の性格上、本人のセンスに左右される部分も大きい。その後、比較的規模の大きな事業所においては、新人の指導を任されたりマネジメントへと進むキャリアパスもあります。

自動車整備に関する資格として、国土交通省所管の国家資格である「自動車整備士」があり、「1級自動車整備士」、「2級自動車整備士」、「3級自動車整備士」、「特殊整備士」に分類されます。「特殊整備士」の一つである「自動車車体整備士」は、自動車板金塗装の知識・技能を証する資格であり、専門性のアピールや顧客からの信頼獲得に役立つことがあります。

その他、厚生労働省の技能検定である「塗装技能士(金属塗装作業)」や、「溶接技能者(アーク溶接) 」、「溶接技能者(ガス溶接 )」、「有機溶剤作業主任者」、「危険物取扱者(乙種第4類)」等、いずれも必須ではないが関連資格は多岐にわたります。

向いているのは、几帳面で勉強熱心な人、顧客の満足度を大切に考えることができる人です。必須の要件ではないが、実態として車好きな人が多い。車に乗る人の安心・安全を守ることにこだわり、自らの仕事が日本の社会インフラの一翼を担っていることに矜持を持てる人材が求められています。

関連する資格

  • 自動車車体整備士
  • 一級小型自動車整備士
  • 二級自動車整備士
  • 三級自動車整備士
  • 1級塗装技能士
  • 2級塗装技能士
  • アーク溶接技能者(基本級)
  • アーク溶接技能者(専門級)
  • ガス溶接技能者
  • 危険物取扱者(乙種)
  • 有機溶剤作業主任者

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