自動車板金塗装

自動車車体整備士自動車板金塗装工板金工(自動車修理業)板金塗装工(自動車修理業)
学歴不問体力系正社員が中心

自動車のフレームの損傷やボディのへこみ・きずを修復し(板金作業)、修復箇所を塗装する。

就業者数
376,070
賃金(年収)
503.8万円
年齢
40.6
労働時間
166h/月
求人賃金(月額)
26.3万円
有効求人倍率
5.6
WHAT

どんな仕事?

自動車のフレームの損傷やボディのへこみ・きずを修復し(板金作業)、修復箇所を塗装する。

自動車の整備は、エンジンやブレーキ等の走行関連部位に対する「分解整備」とフレームやボディに対する「車体整備」に分かれ、自動車板金塗装では後者を担う。事故車の修理や少し擦ってしまった等の軽補修がメインであり、機能及び美観を限りなく元の状態に回復させることを目的とする。また、顧客の要望に応じてさまざまなパーツを取り付けたり塗装するカスタマイズや、何十年も前の自動車を蘇らせるレストアを行うこともある。

板金作業においてフレームの損傷が見られる場合、フレーム修正機という大型の装置に載せ油圧をかけて修復する。ボディのへこみについては、ハンマーと当て板で押し叩く、スライドハンマー で引き出す等の手法により大まかな成形を行い、パテ塗り と研磨で表面をなめらかにする。作業の過程で、必要なパーツの脱着、溶接や交換を行う。

塗装作業は塗装ブース内で行う。これは、塗装面にほこりを付着させず、周囲に塗料を飛散させないためのもので乾燥機を兼ねることも多い。マスキング と下塗りの後、調色した塗料をスプレーガンで吹き付け、仕上げに表面を磨いてつやを出す。塗料の調色について、例えば自動車メーカーAと自動車メーカーBの赤色は微妙に異なっており、基本となる色データが公開されているものの、微調整には技量を要する。

事故車等の様相は千差万別であるため、1台1台の状況に応じて適切な修復方法を使い分ける必要がある。また、車体整備は美観の問題でもあり分解整備のような性能基準値が存在しないため、仕上がりの良し悪しの受止め方に個人差が生じがちな難しさがある。

上記に述べたのはいわゆる修復の本体作業であるが、顧客から車体整備工場に自動車が持ち込まれた際、最初に行うのは車体の状況の見極めである。そして、修理するか廃車にするか、修理する場合は板金でやるかパーツの交換か、カスタマイズやレストアであればその内容等について、顧客に提示し、見積もりを行い、支払い方法などについて説明する。

自動車板金塗装の仕事を行う上で大切なのは、第一に、車に乗る人の安心・安全を守ることであり、そのために道路運送車両法等の法令を遵守することである。納車の際に顧客から「きれいにしてくれてありがとう」と言われたり、何日もかかる大がかりな修復を経て見違えた車体を目にした時に達成感を感じる人が多い。

よく使う道具、機材、情報技術等

ハンマー、当て板、スライドハンマー、一般的な工具(ドライバー、スパナ、ペンチ、レンチ等)、フレーム修正機、ジャッキ、溶接機、パテ、ヘラ、研磨のための機械・道具(ベルトサンダー、紙やすり、コンパウンド等)、下地材、塗料、溶剤、スプレーガン、扇風機、パネルヒーター、防護マスク、手袋

TASK

タスク(仕事に含まれるこまかな作業)

この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。

ボディのへこみについて、ハンマーやスライドハンマー等を用いて大まかな成形を行う。
実施率 90.0%
重要度 3.74
表面を磨きつやを出して仕上げる。
実施率 90.0%
重要度 4.18
事故車の修理や少し擦ってしまった等の軽補修を行う。
実施率 86.7%
重要度 3.81
パテ塗りと研磨で表面をなめらかにする。
実施率 86.7%
重要度 4.15
パーツの脱着や交換を行う。
実施率 86.7%
重要度 3.88
パーツの溶接を行う。
実施率 86.7%
重要度 3.81
マスキングと下塗りを行う。
実施率 86.7%
重要度 4.38
塗料を調色し、スプレーガンで吹き付ける。
実施率 86.7%
重要度 4.19

全14タスク中 上位8件を表示

PROFILE

しごと能力プロフィール

興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。

興味(RIASEC 6タイプ)

スキル ― 上位項目

39項目中
修理
傾聴力
道具、機器、設備の選択
説明力
クオリティチェック
故障等の原因特定

知識 ― 上位項目

33項目中
機械
顧客サービス・対人サービス
事務処理
販売・マーケティング
生産・加工
輸送

仕事の性質 ― 上位項目

39項目中
他者とのかかわり
立ち作業
電話での会話
厳密さ、正確さ
結果・成果への責任
対面での議論

アビリティ ― 上位項目

35項目中
指先の器用さ
手腕の器用さ
トラブルの察知
色の違いを見分ける力
選択的注意(集中する力)
腕と手の安定
HOW TO

就くには

入職にあたって必須となる学歴や資格はない。新卒の場合、専門学校の車体整備科やオートボディ科の卒業生等が考えられるが、全体としては中途採用の比率が大きい。中途採用の場合、分解整備工場からの転職のほか、ハローワークや民間の求人情報サイト、職業訓練施設等を通じた異業種からの入職もある。「若者のクルマ離れ」もあいまってか、分解整備を含め、自動車整備業界は慢性的な人材不足の傾向にある。

入職後は指導役についてOJTで業務を習い、数年でひととおりの知識・スキルを身につけるが、美観を取り扱う業務の性格上、本人のセンスに左右される部分も大きい。その後、比較的規模の大きな事業所においては、新人の指導を任されたりマネジメントへと進むキャリアパスもある。

自動車整備に関する資格として、国土交通省所管の国家資格である「自動車整備士」があり、「1級自動車整備士」、「2級自動車整備士」、「3級自動車整備士」、「特殊整備士」に分類される。「特殊整備士」の一つである「自動車車体整備士」は、自動車板金塗装の知識・技能を証する資格であり、専門性のアピールや顧客からの信頼獲得に役立つことがある。

その他、厚生労働省の技能検定である「塗装技能士(金属塗装作業)」や、「溶接技能者(アーク溶接) 」、「溶接技能者(ガス溶接 )」、「有機溶剤作業主任者」、「危険物取扱者(乙種第4類)」等、いずれも必須ではないが関連資格は多岐にわたる。

向いているのは、几帳面で勉強熱心な人、顧客の満足度を大切に考えることができる人である。必須の要件ではないが、実態として車好きな人が多い。車に乗る人の安心・安全を守ることにこだわり、自らの仕事が日本の社会インフラの一翼を担っていることに矜持を持てる人材が求められている。

学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)

高卒
60.0%
専門学校卒
16.7%
大卒
13.3%
高卒未満
10.0%
わからない
6.7%
短大卒
3.3%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
3.3%
特に必要ない
36.7%
わからない
16.7%
1ヶ月超~6ヶ月以下
10.0%
1年超~2年以下
10.0%
2年超~3年以下
10.0%
1ヶ月以下
6.7%
6ヶ月超~1年以下
3.3%
3年超~5年以下
3.3%
10年超
3.3%
特に必要ない
46.7%
わからない
26.7%
1年超~2年以下
13.3%
1ヶ月以下
3.3%
6ヶ月超~1年以下
3.3%
3年超~5年以下
3.3%
5年超~10年以下
3.3%
わからない
20.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下
16.7%
3年超~5年以下
13.3%
1年超~2年以下
10.0%
2年超~3年以下
10.0%
5年超~10年以下
10.0%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
6.7%
1ヶ月以下
6.7%
6ヶ月超~1年以下
6.7%

関連資格

自動車車体整備士一級小型自動車整備士二級自動車整備士三級自動車整備士1級塗装技能士2級塗装技能士アーク溶接技能者(基本級)アーク溶接技能者(専門級)ガス溶接技能者危険物取扱者(乙種)有機溶剤作業主任者

関連団体

FORM

一般的な就業形態

正規の職員、従業員
70.0%
自営、フリーランス
33.3%
パートタイマー
10.0%
契約社員、期間従業員
10.0%
アルバイト(学生以外)
10.0%
派遣社員
6.7%
経営層(役員等)
6.7%
アルバイト(学生)
3.3%

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