セキュリティエキスパート(オペレーション)

情報セキュリティ技術者セキュリティアナリストセキュリティエンジニア(オペレーション)
正社員が中心

情報システムや情報ネットワークを常に監視し、攻撃や不正なアクセスから守り、攻撃等に対応する。

就業者数
207,400
賃金(年収)
609.8万円
年齢
42.2
労働時間
160h/月
求人賃金(月額)
31.2万円
有効求人倍率
2.73
WHAT

どんな仕事?

情報システムや情報ネットワークを常に監視し、攻撃や不正なアクセスから守り、攻撃等に対応する。

情報セキュリティ関係の仕事としては様々なものがある。セキュリティの面で強固な情報システムを企画・設計したり、不正アクセス等を検知し防衛するシステムを設計、実装したり、セキュリティ上問題がないか監査したり(セキュリティ監査)、情報システムの脆弱性の診断をしたり(脆弱性診断)、攻撃による事故等が発生したときに痕跡や原因を調べたり(デジタルフォレンジック)、システム導入後、セキュリティ面で監視し安全に運用する仕事などである。ここでは、この中で運用されているシステムの外部からの攻撃や不正アクセスを監視し、インシデント発生時の対応を行う専門家であるセキュリティエキスパート(オペレーション)の仕事を解説する。

不正アクセスや攻撃からWebサイトを守るだけではなく、ネットワークにつながっているサーバー、パソコン、タブレット、スマートフォン、その他IoT機器全てがセキュリティ監視の対象となりうる。金融関係のシステム、商取引のシステム、交通や流通のシステム、工場の生産システム、発電所のシステム、カルテを含む病院のシステム、組織内のLANなど、監視の対象は幅広い。

具体的な業務としては、新しいシステム開発する際に、監視対象とする指標(情報システムのどの部分を監視するか)、問題が起きた場合のアラート(セキュリティ警告)の設定、また、問題が起きた場合の対応策、連絡先などの決定に運用担当者として参画する。顧客とシステム開発担当者の打合せに参加することもある。システム開発と平行して、セキュリティの監視、運用の手順書を作成する場合もある。

監視のための装置やプログラムの実装は、顧客の情報システムに既存のIPS(Intrusion Prevention System、不正侵入防止システム)やIDS(Intrusion Detection System、不正侵入検知システム)を導入するだけであれば最短で1日という場合もあるが、顧客が国際的にビジネスを展開している場合は、各国でシステムや関係する法律が異なることから調整に時間がかかり、何年もかかる場合がある。

監視にあたっては、SOCで、情報システムやセキュリティ機器から得られるシステムログやセキュリティログ(ログとはシステムやネットワークに発生するイベントを記録したもの)を常に監視する。不審な動きが見られた場合はログを分析し、原因を推定して、顧客に報告する。問題が発生するリスクを予測し、ウイルス感染などのインシデントが起きないようにする。

インシデントが発生した場合は危機に対応するチーム(CSIRT:Computer Security Incident Response Teamと呼ばれる)に連絡し、共同してインシデントレスポンスを行う。インシデントレスポンスとはインシデントが生じた際、原因の特定、問題の除去、システムや業務の復旧、社内外の関係者への連絡と調整である。SOCで監視にあたっているチームと、この危機に対応するチームが別の場合もあるが、監視にあたっていた者から危機に対応するチームを作る場合もある。

なお、小規模なシステムでは、運用・管理を行う者がセキュリティの監視も行うことが多い。

よく使う道具、機材、情報技術等

サーバー、パソコン、タブレット、スマートフォン、IoT機器、IPS(Intrusion Prevention System、不正侵入防止システム)、IDS(Intrusion Detection System、不正侵入検知システム)、文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、オンライン会議ツール

TASK

タスク(仕事に含まれるこまかな作業)

この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。

セキュリティのログを調べる。
実施率 100.0%
重要度 3.40
最新のセキュリティ情報と対策を調査する。
実施率 100.0%
重要度 3.40
アカウントやアクセスデバイスを管理する。
実施率 100.0%
重要度 3.40
セキュリティのログ、指標を監視する。
実施率 95.0%
重要度 3.53
アラート、指標の設定を変更する。
実施率 95.0%
重要度 2.90
インシデントが起きた場合、顧客に状況を説明する。
実施率 95.0%
重要度 3.63
インシデントが起きた場合、危機に対応するチーム(CERT、CSIRT)に連絡する。
実施率 95.0%
重要度 4.21
インシデントレスポンス(原因の特定、問題の除去、システムや業務の復旧、社内外の関係者への連絡と調整)を行う。
実施率 95.0%
重要度 3.63

全20タスク中 上位8件を表示

PROFILE

しごと能力プロフィール

興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。

興味(RIASEC 6タイプ)

スキル ― 上位項目

39項目中
読解力
傾聴力
文章力
説明力
論理と推論(批判的思考)
継続的観察と評価

知識 ― 上位項目

33項目中
事務処理
通信技術
コンピュータと電子工学
顧客サービス・対人サービス
日本語の語彙・文法
コミュニケーションとメディア

仕事の性質 ― 上位項目

39項目中
座り作業
他者とのかかわり
空調のきいた屋内作業
電子メール
厳密さ、正確さ
電話での会話

アビリティ ― 上位項目

35項目中
トラブルの察知
帰納的推論
記述理解
記述表現
カテゴライズ
知覚速度
HOW TO

就くには

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大卒以上で、専攻は理工学部の情報系や社会情報系が多い。セキュリティ専門の学科等を設ける大学も増えてきている。

新卒採用以外では、同業他社やセキュリティ関連のソフトウェア開発会社など、近接した業界からの転職や、システムを設計するエンジニアやプログラマーからの転身もある。

仕事をする上で必須の資格はなく、実績、経験が重視されるが、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験、情報処理安全確保支援士試験等を受検する者もいる。これらの試験に合格すると企業によっては手当が付く場合もある。

入職後の教育としては、新人研修を受けた後、OJTでベテラン(シニアアナリストやシニアオペレーター、スーパーバイザーと呼ばれることもある)のもと、ログの分析、セキュリティ装置の操作等、1~2年かけて教育していく企業もある。

一人前になったとみなされるのは、セキュリティ装置を自在に操作できること、また、ログや指標が示す状況がセキュリティとしてどのような意味を持っており、システムにどのような影響を与えるかが分かり、顧客に分かりやすく、的確に説明ができるようになることであり、このレベルになるのには3年程度の経験が必要と言われる。セキュリティ関係のワークショップに参加し、システムを攻撃する側と防御する側のチームに分かれ、実践的なスキルや技術を磨くこともよく行われている。

セキュリティを監視、対応するチームのリーダーとなり(シニアアナリストと呼ぶ会社もある)、マネージャー、管理職から会社の経営層となる人もおり、また、セキュリティの専門家として、システム開発会社やメーカーに転職する人もいる。セキュリティに関するコンサルタントとなる人もいる。

必要なスキルとしては、まず情報収集力が求められる。新しいセキュリティ関連の技術や製品に関する情報を常に把握し、組織内外で発生するインシデントの情報を収集、分析し、適切な対処法を常に更新することが重要である。

また、顧客や関係者など、セキュリティに詳しくない人に状況を説明し、被害拡大を最小限に抑えるために、状況と対応方法をわかりやすく的確に伝えられるコミュニケーション能力も必要である。

インシデントの発生を事前に予測したり、インシデントが生じたときには危機に対応するチームと共同で問題を解決する能力も求められる。

学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)

大卒
75.0%
高卒
14.3%
専門学校卒
14.3%
わからない
10.7%
高専卒
7.1%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
7.1%
短大卒
3.6%
1ヶ月超~6ヶ月以下
28.6%
特に必要ない
25.0%
わからない
17.9%
1ヶ月以下
7.1%
6ヶ月超~1年以下
7.1%
1年超~2年以下
7.1%
2年超~3年以下
3.6%
3年超~5年以下
3.6%
特に必要ない
35.7%
わからない
21.4%
1ヶ月超~6ヶ月以下
10.7%
6ヶ月超~1年以下
7.1%
1年超~2年以下
7.1%
2年超~3年以下
7.1%
3年超~5年以下
7.1%
1ヶ月以下
3.6%
1ヶ月超~6ヶ月以下
28.6%
1年超~2年以下
28.6%
わからない
17.9%
6ヶ月超~1年以下
10.7%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
3.6%
1ヶ月以下
3.6%
2年超~3年以下
3.6%
5年超~10年以下
3.6%

関連資格

応用情報技術者基本情報技術者情報セキュリティマネジメント情報処理安全確保支援士

関連団体

FORM

一般的な就業形態

正規の職員、従業員
71.4%
契約社員、期間従業員
25.0%
派遣社員
10.7%
自営、フリーランス
7.1%
パートタイマー
3.6%
経営層(役員等)
3.6%
アルバイト(学生以外)
3.6%
アルバイト(学生)
3.6%
その他
3.6%

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