どんな仕事?
映像やオーディオ作品、広告・広報、施設・車内案内などで音声により情報を伝える。
ナレーターの仕事には、放送番組や映像作品、教材、広告などのナレーション、美術館・博物館などの音声ガイド、展示会場の商品説明、駅や車内、大規模施設の案内アナウンスなど、さまざまな分野がある。映像に合わせた「語り」により内容の理解や情感を深めるナレーションが代表的なイメージであるが、ナレーターの仕事は日常生活のさまざまな場にも広がっている。
ナレーションは、専業のナレーターのほか、アナウンサーや声優、俳優、タレントなどが担当することも多いが、ここでは主に、ナレーションを中心に活動している専業のナレーターについて述べる。
テレビ・ラジオなどの放送番組や映画などの映像作品の場合、作品の内容に合わせて制作者側が候補者を集め、オーディションなどを経て候補者の中からナレーターが決まる。各自が事前に用意したボイスサンプル(いくつかのパターンの音声を吹き込んだもの)によって選考されることもあるが、大きな作品やレギュラー放送番組などの場合は、面接やマイクの前で原稿を読む音声テストなどが行われることが多い。
指名されてナレーションを担当することになれば、台本を読み込み、制作意図と全体の中での役割を理解し、作品に合う語りのトーンやテンポを考えて準備する。リハーサルを経て制作側とイメージをすり合わせ、調整しながら本番の音声収録を行う。締切りや納品など時間の制約が厳しい中で、柔軟で臨機応変な対応も求められる。
レギュラー番組や継続的なシリーズのナレーションを担当している場合は、一定のスケジュールに沿って収録の仕事が続くが、単発の仕事が中心である場合は、ボイスサンプルの作成など次のオーディションの準備や仕事情報の収集をする。
企業のプロモーションビデオなどのナレーションを担当した場合は、関連するイベントで司会やアナウンスなどを行うこともある。ベテランのナレーターの中には、専門学校などでナレーション講座の講師などを務める人もいる。語りや音声の録音だけでなく、さまざまな「声の仕事」を手掛けることにより、仕事の幅を広げる努力をしている人が多い。
よく使う道具、機材、情報技術等
録音機材(マイク、ヘッドセット等)