検疫官(看護師)

正社員が中心

国際線の発着がある空港や港湾で、海外からの入国者・帰国者に対する検疫、感染症を媒介する動物の捕獲調査、国際航行する船舶内の衛生状態の確認等を行い、海外からの感染症の流入やまん延を防ぐ。

就業者数
1,385,950
賃金(年収)
524.7万円
年齢
42.1
労働時間
156h/月
求人賃金(月額)
24.9万円
有効求人倍率
3.34
WHAT

どんな仕事?

国際線の発着がある空港や港湾で、海外からの入国者・帰国者に対する検疫、感染症を媒介する動物の捕獲調査、国際航行する船舶内の衛生状態の確認等を行い、海外からの感染症の流入やまん延を防ぐ。

厚生労働省所管の検疫所には、検疫官(看護師)のほか、検疫医療専門職(医師)や一般職(事務官)、食品衛生監視員といったさまざまな職種がおり、互いに連携しながら業務にあたっている。その中で、検疫官(看護師)は、主に検疫業務と港湾衛生業務を担当している。

検疫業務には、すべての入国者・帰国者の健康状態の確認や体調に異状がある人への対応業務がある。入国者・帰国者が感染症にり患しているかどうかは、サーモグラフィにおける発熱の確認、目視での観察や問診、触診等から総合的に判断する。また、入国・帰国時には、体調に異状のある人だけではなく、体調に心配がある人からの健康相談も対応している。また、ポスターやリーフレット、ホームページなどで感染症に関する情報発信も行っている。電話による相談対応では、帰国して時間が経ってからの体調不良に関することや、これから渡航する国の衛生状態や感染症の流行状況、渡航前に必要な予防接種の種類等の相談を受けることが多い。感染症に関する情報発信は検疫所内等で常時行っているだけでなく、空港・港湾で開催されるイベント等への出展によっても実施している。なお、一部の検疫所では検疫官(看護師)が海外渡航者に対する黄熱等の予防接種の補助を行っている。

港湾衛生業務には、空港や港湾内において、蚊やねずみを捕獲する業務がある。これには外来種や新たな病原体の侵入を防ぐという目的がある。捕獲だけでなく、捕獲した蚊やねずみの種類や保有している病原体の同定に関わることもある。国際航行する船舶内の衛生状態の確認も重要な業務である。入国時に提出された書類審査が中心ではあるが、法令に基づく定期検査等の場合には乗船し、船舶内の衛生状態を確認する。担当業務にもよるが、空港・港湾勤務ともに入国前の書類審査をはじめとした事務処理業務は多い。

新型コロナウイルスによるパンデミックの際には、検疫を強化し対応していた。政府からの指示や情報が短期間で更新され、その内容を即時に理解し対応する必要があり苦労を要した。平常時も、感染症のまん延状況等は日々変化しているため、海外の状況等最新情報を確認することや、感染症の知識を深めるため自ら学習する必要がある。一方、日々研鑽してきた訓練や学習を活かし、体調に異状のある人への対応を適切に行えた時は成果を感じる。また、他職種の職員たちと円滑なコミュニケーションが図れ、チームワークを発揮できた時には、達成感を感じる。

よく使う道具、機材、情報技術

サーモグラフィ、体温計(腋下式、非接触式)、事務処理ソフト(文書作成、表計算、プレゼンテーション)、官用車(患者を搬送したり、空港および港湾内を移動したりするための自動車)、注射器、黄熱ワクチン、翻訳ツール

TASK

タスク(仕事に含まれるこまかな作業)

この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。

体調に異状がある入国者・帰国者に問診や触診を行う。
実施率 100.0%
重要度 4.48
感染症にり患していないか、サーモグラフィにおける発熱の確認、目視での観察や問診、触診等から総合的に判断する。
実施率 100.0%
重要度 4.62
ポスターやリーフレット、ホームページなどで感染症に関する情報発信を行う。
実施率 100.0%
重要度 3.90
空港・港湾のイベント等において感染症に関する情報発信を行う。
実施率 100.0%
重要度 3.40
空港や港湾内で蚊やねずみを捕獲する。
実施率 100.0%
重要度 4.04
入国時に航空機や船舶から提出された書類の審査を行う。
実施率 100.0%
重要度 4.37
文書やプレゼンテーション資料作成等の事務作業を行う。
実施率 100.0%
重要度 3.00
すべての入国者・帰国者の健康状態を確認する。
実施率 98.1%
重要度 4.33

全14タスク中 上位8件を表示

PROFILE

しごと能力プロフィール

興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。

興味(RIASEC 6タイプ)

スキル ― 上位項目

39項目中
傾聴力
読解力
説明力
文章力
指導
他者との調整

知識 ― 上位項目

33項目中
医学・歯学
法律学、政治学
事務処理
教育訓練
日本語の語彙・文法
外国語の語彙・文法

仕事の性質 ― 上位項目

39項目中
他者とのかかわり
電話での会話
空調のきいた屋内作業
電子メール
ビジネスレターやメモの作成
グループやチームでの仕事

アビリティ ― 上位項目

35項目中
選択的注意(集中する力)
マルチタスク
記述表現
トラブルの察知
記述理解
発話理解
HOW TO

就くには

検疫官(看護師)の入職にあたっては、看護師を養成する教育機関を卒業・修了し看護師の国家資格を取得した上で、医療機関での3年以上の臨床経験を要する。また、空港や港湾内の移動および患者の搬送等に官用車を運転する必要があるため普通自動車免許の保有が求められる。

採用情報は、厚生労働省ホームページに掲載されているが、ハローワーク、民間が運営する看護師向け求人サイト等への情報掲載も行われている。全国転勤を伴う無期雇用の常勤職員だけでなく、配属先が限定された任期付職員の募集を行う場合もある。常勤職員、任期付職員ともに国家公務員として採用される。

入職後の研修は、配属された検疫所内での現任教育のほか、毎年4月には厚生労働省本省による1週間程度の初任者研修を実施している。研修を経て入職3か月後に「検疫官」として配属されるが、一通りの業務ができるようになったとしても、質の高い業務の遂行には知識や技術のさらなる研鑽が必要となる。厚生労働省本省企画の研修には若手職員向け研修や管理職向け研修等、キャリアに応じた研修が用意されている。空港・港湾両方の業務に精通するよう育成を行っているため、配属はどちらかに偏らないよう調整されている。また、外部の研修会や学会への参加を通して感染症の知識を深めることもできる。

業績による人事評価に基づき、主任看護師、看護師長、空港検疫看護管理官といった職位への昇進機会がある。

検疫官(看護師)には看護に関する基礎的知識や技術に加え、海外の生活習慣や文化への深い理解、公衆衛生に関する知見、他職種の職員と協力して対応するための協調性、そして、国民の健康を守るために働くという国家公務員としての自覚と責任感が求められる。また、検疫所では事務作業も多いため、パソコンでの文書作成やプレゼン資料の作成等の事務処理能力も有していることが望ましい。

学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)

大卒
72.7%
専門学校卒
36.4%
わからない
27.3%
短大卒
9.1%
高卒
6.1%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
6.1%
博士課程卒
3.0%
わからない
33.3%
3年超~5年以下
30.3%
特に必要ない
12.1%
5年超~10年以下
12.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下
6.1%
1ヶ月以下
3.0%
1年超~2年以下
3.0%
3年超~5年以下
66.7%
わからない
15.2%
5年超~10年以下
9.1%
特に必要ない
3.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下
3.0%
2年超~3年以下
3.0%
6ヶ月超~1年以下
27.3%
わからない
24.2%
1年超~2年以下
21.2%
2年超~3年以下
12.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下
6.1%
5年超~10年以下
6.1%
3年超~5年以下
3.0%

関連資格

看護師普通自動車免許

関連団体

FORM

一般的な就業形態

正規の職員、従業員
100.0%
契約社員、期間従業員
17.3%
その他
3.8%
パートタイマー
1.9%

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