WHAT どんな仕事?
金属、プラスチック、セラミックスなどの表面を薄い金属の被膜で覆う「めっき」を行う。
めっきは、さびや腐食を防いだり(防錆機能)、品物を美しく見せることによって価値を高める(装飾機能)、また、傷や摩耗を防いだり(機械的特性)、電気を伝わりやすくする(電気的特性)などの目的で広く使われている。
めっきの方法は、水溶液を用いてめっきする「湿式めっき」と真空中で蒸発させた金属を用いる「乾式めっき」に大別される。「湿式めっき」には、電気を用いてめっきする「電気めっき」と化学反応を用いてめっきする「化学めっき(無電解めっき)」が、「乾式めっき」には「真空めっき」などがある。普通、めっきというと電気めっきや化学めっきをさす。電気めっきは、金属塩を含む電解質溶液の中でめっきされる金属を陰極として電気分解し、陰極の表面にめっき金属が析出する電気化学反応を利用して行う。
めっき工は、通常、まず治具(じぐ)にかけられた素材を、酸、アルカリ、脱脂液、めっき液、水の入った処理槽に何回も出し入れする作業を行う。次に、乾燥を終えためっき製品を治具から取りはずし、検査後、梱包作業にまわす。
処理槽への治具の出し入れと搬送は、昔は手作業であったが、最近は、一部ホイストなどによる半自動式の他、自動めっき装置で脱脂から乾燥までの全工程を行う完全自動装置が普及している。これにともなって、めっき工の仕事は、めっきの前処理のための素材のブラッシングや重量物の運搬といった肉体労働中心から、ホイストの操作や自動めっき装置による電流・時間調整の作業に変わってきている。
よく使う道具、機材、情報技術等
治具(じぐ)、ホイスト、自動めっき装置、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
TASK タスク(仕事に含まれるこまかな作業)
この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。
素材の洗浄、研磨といった前処理を行う。
重要度 4.00
めっき処理槽や治具(ジグ)の保守・点検を行う。
重要度 3.79
処理槽の溶液の配合や点検・供給を行う。
重要度 4.12
めっき加工後の製品の検査を行う。
重要度 3.76
加工に使うめっき液や前処理剤を選定する。
重要度 3.42
検査工程に進むため製品の搬出を行う。
重要度 3.33
不良品を調査・分析し、対策を立案する。
重要度 3.73
PROFILE しごと能力プロフィール
興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。
HOW TO 就くには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。工業系の高校等を卒業し入職するのが一般的である。また、他の職業からの中途採用もある。
新規学卒者は、学校、ハローワークの紹介がほとんどである。中途採用は、ハローワーク、新聞、求人広告等で行われている。
入職後、現場でのめっき作業の実務経験を重ねる中で各種の資格を取得していくのが一般的である。公共職業訓練校に入校してめっき技術を習得することもできる。
関連資格として厚生労働省が定める技能検定の「めっき技能士」がある。また、労働安全衛生法に定める「特定化学物質作業主任者」や「有機溶剤作業主任者」などの資格がある。この他にも「毒物劇物取扱責任者」、「公害防止管理者」などの国家資格も持っていると有利である。
めっきの段取りやめっきの厚み指定を行うために、めっきの種類、品物、要求品質に応じた薬品層の組成と処理条件など、めっきに関する基礎知識を持っている必要がある。高温多湿の作業環境の中で立ち作業を行う場合もあり、一定の体力が必要である。
学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
2.1%
関連資格
めっき技能士特定化学物質作業主任者有機溶剤作業主任者毒物劇物取扱責任者公害防止管理者
関連団体