知的財産コーディネーター

正社員が中心

特許、実用新案、商標、意匠など知的財産の出願と権利化を行う。

就業者数
309,100
賃金(年収)
583.3万円
年齢
41.7
労働時間
158h/月
求人賃金(月額)
27.5万円
有効求人倍率
0.43
WHAT

どんな仕事?

特許、実用新案、商標、意匠など知的財産(以下「知財」という。)の権利化や活用に関する幅広い支援を行う。知財関係の係争への対応を行う場合もある。会社等の組織の研究者、技術者等に対して知財に関する教育や研修を担当する場合もある。知財コーディネーターとも呼ばれる。ここでは以下、知財コーディネーターという。

知財関連の業務としては、特許や商標などの「出願・権利化」、知財購入(ライセンスイン)、知財供与(ライセンスアウト)、係争、権利侵害への対応等「渉外」があり、これらのための先行知財の「調査」がある。調査は、専門的に行う仕事(知的財産サーチャー)もあり、また、この調査を外部の特許調査会社に依頼することもある。これらの中で知財の出願と権利化に関する支援が、一般に知財コーディネーターの中核となる業務といえるが、属する組織、活動する分野(医療系、工学系等)によって業務の配分等は異なる。

知財の出願と権利化では、研究者、技術者等とコミュニケーションを図り、研究内容や出願の意図を的確に把握する。次に、特許などの権利化を検討し、出願に必要なデータを整理する。知財コーディネーターが実際の出願まで行うこともあるが、実際には出願書面の作成は特許事務所に依頼することが多く、その場合は窓口として機能する。このように知財コーディネーターは、組織内の研究者、技術者等や、事業展開をする関係者、知的財産サーチャー(調査担当)、法務等の関係者、また、社外の特許調査会社、特許事務所、法律事務所、そして他機関(企業、行政、大学等)、技術移転機関などと連携・協力しながら仕事を進める。

以上は企業の知財コーディネーターを主に想定しているが、最近では、大学で研究成果を製品化に結びつけたり、地方自治体で中小企業等が持つ知財を大企業での製品化に結びつけるような仕事に従事している知財コーディネーターも多い。

よく使う道具、機材、情報技術等

文書作成ソフト(Word、一太郎等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン

TASK

タスク(仕事に含まれるこまかな作業)

この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。

特許などの権利化を検討する。
実施率 97.7%
重要度 4.07
社外の既存の知財に関する調査を行う。
実施率 95.4%
重要度 3.49
研究者、技術者とよくコミュニケーションを取り、知財のポイントを把握する。
実施率 95.4%
重要度 3.95
特許、実用新案を明確化する。
実施率 95.4%
重要度 4.05
特許庁の審査や中間結果への反論などをする。
実施率 95.4%
重要度 4.12
特許庁に提出する出願書類や図面などを作成する。
実施率 88.4%
重要度 3.26
社内、組織内の知財を整理、管理する。
実施率 88.4%
重要度 3.42
商標、意匠を明確化する。
実施率 86.1%
重要度 3.49

全18タスク中 上位8件を表示

PROFILE

しごと能力プロフィール

興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。

興味(RIASEC 6タイプ)

スキル ― 上位項目

39項目中
読解力
文章力
傾聴力
説明力
論理と推論(批判的思考)
新しい情報の応用力

知識 ― 上位項目

33項目中
法律学、政治学
日本語の語彙・文法
事務処理
外国語の語彙・文法
工学
コンピュータと電子工学

仕事の性質 ― 上位項目

39項目中
座り作業
空調のきいた屋内作業
電子メール
他者とのかかわり
厳密さ、正確さ
ビジネスレターやメモの作成

アビリティ ― 上位項目

35項目中
記述理解
記述表現
発話理解
帰納的推論
発話表現
演繹的推論
HOW TO

就くには

この職業に就くために必要な学歴や資格はないが、特に特許に関連する業務を担当する場合は、理系の大学院等を卒業してから知財関係部署がある会社、行政、大学等に入るのが一般的である。知財の中でも意匠・商標については理系の知識を必要としないし、契約やビジネスモデルの検討に関する仕事もあるので、法学部、経済学部等の文系学部を卒業してこの仕事についている人も多い。

企業の知財コーディネーターは研究開発や様々な事業での経験が重要なことから、10年程度以上、色々な業務を経験した後に、知財関係部署に配属されることが多い。企業が知財コーディネーターを中途採用することは少ないが、大学や行政機関では、企業等で知財コーディネーター等としての経験を積んだ者が採用されることが多い。

最近では弁理士資格を保有する知財コーディネーターが増加している。弁理士資格の有無によって業務の大枠に変わりはないが、出願内容の検討や契約の場面において精緻な判断をする際には、弁理士の専門的な知識は重要となる。また弁理士資格は、組織内外において、知財に関する専門家であることを示す証ともなる。関連資格として、厚生労働省が定める技能検定の「知的財産管理技能士」があるが、これも知財に関する能力の一定の証明となる。

知財コーディネーターには論理的思考力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力、語学力などが求められる。より具体的には、技術、ブランド、デザインに関する知識、知財法などの法律知識に基づいて、研究者や技術者から知財のポイントを聞き出し、それを理解したり、第三者に分かりやすく伝える力、知財を調査するスキル、知財の出願書類に関する知識、特許庁や代理人に発明等を的確に伝え、理解を得る力、特許庁の審査に的確に対応する能力が必要である。また、知財の価値を正しく評価して知財購入(ライセンスイン)、知財供与(ライセンスアウト)、あるいは係争対応を行うための理解力と交渉力が求められる。業務の特性上、秘密保持や高い倫理観も重要である。

学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)

大卒
77.5%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
47.5%
博士課程卒
15.0%
専門学校卒
7.5%
高卒
5.0%
短大卒
2.5%
高専卒
2.5%
わからない
2.5%
特に必要ない
22.5%
2年超~3年以下
20.0%
6ヶ月超~1年以下
17.5%
わからない
17.5%
1ヶ月超~6ヶ月以下
5.0%
1年超~2年以下
5.0%
3年超~5年以下
5.0%
1ヶ月以下
2.5%
5年超~10年以下
2.5%
10年超
2.5%
わからない
25.0%
特に必要ない
22.5%
1年超~2年以下
15.0%
6ヶ月超~1年以下
12.5%
2年超~3年以下
7.5%
1ヶ月超~6ヶ月以下
5.0%
3年超~5年以下
5.0%
5年超~10年以下
5.0%
10年超
2.5%
3年超~5年以下
27.5%
1年超~2年以下
22.5%
2年超~3年以下
12.5%
6ヶ月超~1年以下
10.0%
5年超~10年以下
7.5%
わからない
7.5%
1ヶ月超~6ヶ月以下
5.0%
10年超
5.0%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
2.5%

関連資格

知的財産管理技能士弁理士

関連団体

FORM

一般的な就業形態

正規の職員、従業員
75.0%
契約社員、期間従業員
22.5%
自営、フリーランス
22.5%
パートタイマー
7.5%
派遣社員
7.5%
アルバイト(学生以外)
2.5%

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