WHAT どんな仕事?
異なる言語を使う人たちの間に入り、話されている言語を相手方の話し言葉に訳し、相手に伝える仕事である。
ここでは国際会議、放送、商談、法廷などの分野で働く通訳者について記述する。
通訳の方法は大きく3つに分けられる。「adhoc(アドホック)通訳」は、少人数の人が日常的な話をする場合などに、相手の言っていることを相互に伝えるもので、特に決められた通訳の仕方はなく、臨機応変に双方の言いたいことを伝える。
「逐次(ちくじ)通訳」は話し手が一定のまとまりで話し、通訳者がそれまでの分を通訳する、というやり方で話を進めていく。話の内容を覚えていなくてはならないため、記憶の補助として、メモ(通訳ノート)を取るのが普通である。著名な人が講演をするような場合や外交交渉・会議・商談・座談会などに使われ、内容も高度なことが多い。
「同時通訳」は、通訳者が「ブース」と呼ばれる通訳室に入り、発言者の言うことをヘッドフォンで聞きながら通訳していき、会場で聞いている人に伝える方法である。内容を理解し、同時に話さなくてはならないため、高度の集中力を要し、3人くらいのチームを組んで、15分~30分で交代する。使用言語数が多い国際会議や放送通訳の場合などに用いられる。
よく使う道具、機材、情報技術等
文書作成ソフト(Word、一太郎等)、オンライン会議ツール、パソコン
TASK タスク(仕事に含まれるこまかな作業)
この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。
交渉や会議などに立ち会って双方の話の内容を正確に訳し、相手に伝える。
重要度 4.15
少人数の人が日常的な話をする場合などに、相手の言っていることを相互に伝える。
重要度 3.60
話し手がしばらくの間話したことを記憶して後で通訳するためにメモを取る。
重要度 3.60
あらかじめ会議や講演のテーマについて調査研究し、予習しておく。
重要度 4.06
メールや資料などの文書を翻訳する。
重要度 3.57
本などを読み、母国語を勉強する。
重要度 3.39
講演会などで講師の傍らに位置し、公演の内容を記憶した上で、適切な区切りごとに通訳する。
重要度 3.90
技術研修の場などに立ち会い、機械などの操作手順やメカニズムなどについて通訳する。
重要度 3.47
PROFILE しごと能力プロフィール
興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。
HOW TO 就くには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。実績と能力によって仕事を得ることができる、実力本位の世界である。一般的に大学卒業程度の学力は最低限必要とされ、大学、通訳学校、大学院などの通訳養成コースを修了した者が多い。
ビジネス通訳検定(TOBIS)の資格を取ると、仕事を得るうえで有利になることがある。
通訳の仕事をするには、派遣会社に登録して仕事を得るケース、知り合いや各種団体、学校関係から仕事を紹介してもらうケース、企業に雇用されるケースがある。
高度な語学力だけでなく、一般常識、通訳する分野についての背景知識、理解力が求められる。
学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
6.8%
関連資格
ビジネス通訳検定(TOBIS)
関連団体