WHAT どんな仕事?
熱を利用して金属材料を接合する溶接を行う。
溶接は、その接合の仕方により「融接」、「圧接」及び「ろう接」に分類される。
ここでは最も広く利用されている融接について記載する。被溶接材(母材)の接合しようとする部分をガス炎、アーク、電子ビーム、レーザーなどの熱を用いて加熱し、母材と溶加材(溶接棒、ワイヤなど)を融合させてできた溶融金属を凝固させて接合する方法である。この接合方法では、アーク熱を利用して行うアーク溶接が最も一般的で、超高層ビル、工場や住宅などの建築物、橋、タンクや容器、ガスや石油などのパイプライン、船、発電設備などを作るときの金属材料の接合に利用されている。
溶接方法としては手溶接、半自動溶接、自動溶接がある。
手溶接の場合は、溶接棒を溶接棒ホルダにはさみ、適正な溶接電流、電圧などを調整して、これを接合する金属材料に接触させるとアークが発生し、溶接棒と金属材料が溶融するので、溶接棒を手で動かす(運棒)ことで溶接を行う。
半自動溶接の場合は、溶接棒の代わりに自動的に送給されるコイル状のワイヤを溶接トーチにつないで溶接を行う。
自動溶接の設備を用いる場合には、設備を運転、操作して電熱・電撃・ガスの炎などを利用した金属の接合、切断の工程の監視、調整を行う。
溶接によって製作した製品は、検査を行って溶接部の内部に欠陥がないか調べ、溶接部の性能を確認して品質の確保を行う。
よく使う道具、機材、情報技術等
溶接棒、溶接棒ホルダ、溶接トーチ、自動電撃防止装置、工具(手動工具、電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
TASK タスク(仕事に含まれるこまかな作業)
この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。
溶接棒の代わりにコイル状に巻いたワイヤを溶接トーチにつないで溶接を行う。
重要度 3.47
周囲に注意しながら、クレーンを操作する。
重要度 3.84
溶接棒が溶融したら新しいものに取換える。
重要度 3.45
溶接棒と金属材料を溶融させた状態で、接合ラインに沿って溶接トーチを手で動かす(運棒)。
重要度 3.74
溶接棒を溶接トーチにつなぎ、溶接電流、電圧を調節する。
重要度 3.51
溶接棒を溶接トーチにつなぎ、接合させる金属材料に接触させる。
重要度 3.53
溶接部に欠陥がないかを、溶接部を引っ張ったり曲げたりする破壊検査を行って調べる。
重要度 3.21
PROFILE しごと能力プロフィール
興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。
HOW TO 就くには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。工業系の高校等を卒業後入職することが多い。公共職業訓練校等で技能を身につけてから入職する場合もある。他の職業からの中途採用もある。新規学卒者は、学校、ハローワークの紹介がほとんどである。中途採用は、ハローワーク、新聞、求人広告等で行われている。
アーク溶接やガス溶接を行う場合には、法律に定められた講習等を修了することが必要である(「アーク溶接作業者」、「ガス溶接作業者」)。また、実務経験3年以上で受けられる「ガス溶接作業主任者」がある。
関係団体が認定する「溶接作業技能者」、「溶接作業指導者」の資格もある。工場認定あるいは官公庁における工事発注の際の、設計や品質管理の責任者となるには「溶接管理技術者」が必要である。
一般に重量物を製作し、かがみ作業、立ち作業などもあり体力が必要である。また、常に安定した気持ちで仕事を続けられる忍耐力も重要である。特に運棒のために腕の器用さや視力がよいことも求められる。
学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)
関連資格
ガス溶接作業主任者溶接管理技術者1級溶接管理技術者2級溶接作業指導者溶接技能者アーク溶接技能者(専門級)アーク溶接技能者(基本級)
関連団体