WHAT どんな仕事?
乳牛を飼養し、牛乳やチーズなど乳製品の原料となる生乳を生産する。
酪農だけを専門に行っている酪農家は平均40~50頭の成長した乳牛を飼養している。酪農には乳牛、施設・機械、農地などの経営資産が必要であり、これらを新規に取得することは難しいため、ほとんどの場合、親族から継承するか、新規参入の場合も後継者のいない酪農家から継承する。
1日の仕事は、早朝6時頃の飼料給与(しりょうきゅうよ:エサやり)と搾乳に始まる。朝のうちに牛舎の清掃を済ませ、昼間は牛の健康チェックや堆肥生産作業などをする。また、春から秋にかけては飼料の生産を行う。夕方には再び飼料給与、搾乳、牛舎の清掃を行い、夜8時頃には作業が終了する。
搾乳は、乳牛1頭から1日あたり20kg以上の生乳を搾るという最も重要な作業である。以前は手搾りであったが機械化が進んでおり、「搾乳ロボット」も実用化されつつある。
搾った生乳は衛生管理に配慮して保存し、農協等を通じて出荷する。最近では、牛乳やチーズ等乳製品の生産・販売を自ら行う酪農家も増加している。その他にも生乳からソフトクリーム・ヨーグルトなどを地元特産品として生産・販売したり、体験型の観光としてアグリツーリズムや青少年のための酪農教育施設などがあり、地域の活性化につながっている。
よく使う道具、機材、情報技術等
搾乳ロボット、搾乳機械、トラクター、パソコン、普通自動車(普通免許(第一種、第二種)で運転可能なもの)
TASK タスク(仕事に含まれるこまかな作業)
この仕事をしている人が「実際に行っている」と答えた割合(実施率)順。重要度は5点満点中の平均評価。
搾乳機などを使い、衛生的に搾乳する。
重要度 4.86
牛舎を清掃し、快適で清潔な環境を保つ。
重要度 4.64
牛の健康を管理し、必要に応じて獣医の診察を受けさせる。
重要度 4.54
搾乳した牛乳を冷却保存し、出荷する。
重要度 4.86
PROFILE しごと能力プロフィール
興味・仕事価値観・スキル・知識・仕事の性質・アビリティの6領域で仕事の特徴を表す、job tag独自の数値プロフィール。
HOW TO 就くには
酪農家の親族のもとで経験を積み、家業を継ぐケースが多い。転職で就農する場合は、酪農ヘルパー、海外研修や酪農家手伝い、牧場従業員を経験してから就農する道がある。
自宅が酪農家でない場合は、農業大学校や研修施設などで基礎を学び、酪農家のもとで実習を行って技術を身につける。酪農ヘルパーとして経験を積む方法もある。
酪農経営には、乳牛の管理、飼養管理、育種改良、繁殖管理、飼料生産、搾乳機械等の衛生管理、ふん尿処理などに関する知識と技術が必要である。また、搾乳や牧草生産など機械化が進んでいるので、機械の操作やパソコンを使っての生産管理の技術も重要である。
飼料生産に用いるトラクターを運転するための大型特殊自動車免許やけん引免許を取得しておくと役に立つ。また、「家畜人工授精師」の資格を取得すると、乳牛の繁殖を自ら行うことができる。「家畜人工授精師」は、家畜の人工授精が円滑に行われるための国家資格で農林水産大臣の指定する者又は都道府県が家畜種類別に行う講習会の課程を修了してその修業試験に合格した者に与えられる。
体を動かす仕事であるため、一定の体力が必要とされる。生物が好きであることが不可欠で、自営の場合は経営センスも必要とされる。
学歴(この仕事に就いている人の最終学歴の内訳)
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
2.6%
関連資格
大型特殊自動車運転免許牽引免許家畜人工授精師
関連団体